携帯メール
 今年になって携帯メールを使い始めた。

 それまでEメールに比べて、思うように使えなかったからでもある。画面が小さいので、言葉がうまく続かなかった。ボタンを一本の指で何べんも押さなくてはならないので、ひどく面倒だった。行きすぎて、また行きすぎて苛々した。貼り付けができないので、いちいちボタンを押さなくてはならなかった。そんな他愛ない理由で・・・・・。

 そんなわけでぼくの携帯の機能は、長く持ち腐れになっていた。それが突如、脚光をあび、重宝されてきたのは、ずぼらにねっころがって、布団の中から発信できることに気がついたから。眠りの前の徒然にごく短いメッセージ、気の利いた言葉がわいて出てくれば、右手の親指がピコピコ動く。なんのことはない。馴れてきたのだ。

 このごろ、たまにだけど、同時発信のようなときがある。アドレスを入力しているひとはごくわずかなのだけれど、同じ時間に同じ気持ちで『おやすみ』を言えることには、何かしら安らいだ気持ちになれる。

 だからといって、パソコンから長い文章を送らないで欲しい。ドコモは500文字(全角250文字)しか受け付けないし、携帯からパソコンへの返事は同じようにはできないのだ。必死のバッチで作業していると、目が醒めてきて、快眠がとれなくなってしまう。お心当たりのかた、どうかよろしく。