さびしさのつれづれに
 さびしさのつれづれにメールをしたためています、あなたに・・・・・。

 どこかで聴いた歌の文句のようだが、現在の僕にそんなことはありはしない。心を切にしてあなたと呼べる存在、どこかで見失ったはずでもないのだが、思い当たる人がいない。それはとても寂しいことのような気がする。

 ただのつれづれにメールをしたためることはよくある。同じようにメールを受け取るときもある。時間がかかる年齢になっていて、そのうち切になれるのなら、それはそれでうれしいことなのだけれど。

 でも、時々思うことがある。気心の知れた友達なら言葉で呼吸が読み取れる。だが、ネットという世界では、突如疾風のように現れて、ぷいと疾風のように去っていく気まぐれな人が多くて、理解に苦しむことがよくある。見ず知らずなのが幸か不幸か、ネットは身勝手さを使い分けられるから始末に悪い。そうわかっていて、気分が落ち込むことがあるのは、ただのつれづれだとは言いがたい。日々徒に、無機質な画面に毒されることがないように、心しなくてはと思うのである。