青春小説
「文学における『青春の終焉』が話題になっている。最近では文学賞を受賞した小説をみても,過ぎ去った青春を回顧したり,老人に青年の影をみたりする作品が目立つようだ。青春が輝いた時代が去り,年齢を問わず,いかに豊かな人生を過ごすかに人々の関心が向かっている」

上記の言葉を冒頭に現代文学を評している。
どうやら青年を描く文学が低調らしい。


かつては『青春小説,若者を魅了』とある。

夏目漱石「坊ちゃん」「三四郎」
森鴎外「青年」
川端康成「伊豆の踊り子」
堀辰雄「風立ちぬ」
太宰治「走れメロス」
野間宏「暗い絵」
三島由紀夫「金閣寺」
大江健三郎「セヴンティーン」
村上龍「限りなく透明に近いブルー」
宮本輝「蛍川」
村上春樹「ノルウェイの森」

ゲーテ「若きウェルテルの悩み」
スタンダール「赤と黒」
ドストエフスキー「罪と罰」
ランボー「地獄の季節」
トマス・マン「トニオ・クレーゲル」
ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」
ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」
リルケ「マルテの手記」
カフカ「変身」
マルタン・デュ・ガール「チボー家の人々」
カミュ「異邦人」

上記の作品の『永遠の若さ』や『理由なき反抗』が読者を魅了したのである,
と締めくくっている。

僕がまだ読んでいないものは,
野間宏「暗い絵」 大江健三郎「セヴンティーン」 宮本輝「蛍川」
ランボー「地獄の季節」 リルケ「マルテの手記」 ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」だ。
もういまさら読むつもりもないが・・・・・・・。