母の手
朝の新日本風土記を見ていたら、、、。
今朝は桜の花に関して、、、。


君見ずば 心地死ぬべし 寝室の
  桜あまりに白きたそがれ
        北原 白秋

この短歌を詠む声を聞いたとき、友人の顔が浮かんできた。
mikiharbもきっとこんな思いをしながら消えて行くのではと、、、。
朝からおかしな思いだが、会えない友人とのことを思うとこんな思いになる。

桜の木には不思議な力があるんでしょうね。
最近はゆったりと桜を愛でる余裕がなくなりましたが、、、。いろんな方が桜を見て故郷を思い、ふるさとを思って桜を眺める、、、。

小さい頃、少し暖かくなった頃、、、。
メリヤスの肌着がもう必要なくなるころ、、、。
走り回って汗をかき、背中がかゆくなったり、、、。
そうすると母に背中がかゆいというと、母に引き寄せられて母の胸元に顔をうずめ背中を丸くすると腰のほうから服を引き上げ、母の手が背中をひと掻きする、、、。
母の手は毎日の畑仕事などで荒れてる、カサカサしてる、手入れなんてする時間もなく忙しく動き回って働いていたから、、、。
その手で背中をなでられるとす~~~っとかゆみが消える。
もっと母の胸に甘えていたい気分になるほど、、、。
8人家族の4人兄弟、、、。
そんな家族の中では一人母に甘えることなんてなかなかできない。
ほんのひと時の母のにおいを胸一杯に吸える時間、、、そんな光景を思い出してホロリした。