白夜の国
 昨日、夕方の2時間足らずの間、アンベッケン夫妻と旧交を温めあった。火曜日には帰国のため、短い時間だったが、とてもほのぼのとした気分にひたれた。北半球の反対側に住んでいる異国の人とだけに、とっても凝縮した時間を過ごせた。

 5月に関西学院大学の招きで、再度来日予定だ。招待を受けたので、講演を聞きに行かなければならない。6月にはバルト海沿岸の風光明媚な場所に新しい家が建つという。テラスでお茶を飲んでいるだけでもうっとりとしそうな場所のようだ。フィッシング、ゴルフ、クルージング、ピクニック、何より白夜の夏。いつでも遊びにきたらいいとのことである。何年か先、かならず、六月の終わりごろ、何もかもうっちゃって、スウェーデンへ行こうと思う。

 別れのとき、スウェーデン式抱擁をかわして、再会を約束した。けど、 Nice meet you、や sure、 Bye bye くらいしか自信を持って話せなくなった。思いつく単語を並べたてて、身振り手振りを使わないと意思の疎通がしにくくなった。夫人のエルスマリーさんが通訳してくれないと、どうにもならないときがある。かみさんがうまく話しているのを見ていると、自分がまどろっこしくなる。ぼくはもっともっとウーベと話したかった。

 英語を勉強し直そうと切に思う。通訳などなしで話せるようがんばってみよう。この際、モルモン教のやつらとでもかまわない。生の英語を耳に慣れさせなくてはならない。ぼくは5年以内に白夜を見にスウェーデンへ行くんだ。