パワー&テクニック
 海の向こうのワールドシリーズ、松井秀喜は第5,6戦に4番を任されて1本のヒットも打てなかった。打てないヤンキースは、若さのマーリンズに敗れてしまった。地区シリーズでノリに乗ったマーリンズは、さらに実力以上の力を発揮し、熟年ヤンキースは持ち前の老獪さでその勢いをとめることができなかった。

 松井はまだ完成された打者ではない。遠くへ飛ばす王貞治、ジャストミートの張本勲、運ぶ名人の落合博満、彼ら日本三大打者の域には達していない。松井がヤンキースで打率3割、30本以上のホームランを打てるようになるまでには、まだまだパワー&テクニックを修得しなければならない。いつか松井が、ニューヨーク・ヤンキースで真の4番を任される日がくるのを楽しみに待ちたいものだ。