みずほ
 みずほフィナンシャルグループは28日、03年3月期の連結業績予想を修正し、最終(当期)赤字が前回予想(2月)より4300億円増の2兆3800億円になると発表した。株式相場の低迷で、傘下銀行の保有株式の減損処理が膨らんだ。空前の赤字規模だが、約1兆円の増資により、自己資本比率は9%台前半を維持する。(毎日新聞)


 みずほフィナンシャルグループ(旧日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行)の株価が58700円になった。従来の1000円額面に換算すると、58円70銭。金融破綻時の山一證券や日本長期信用銀行の倒産前株価よりもはるかに安い。各々の銀行のバブル期の株価の平均値と比較して、1000分の13。地価や日経平均の下落より、比べ物にならないほどの暴落ぶりだ。似たものUFJ銀行も86円となり、上場来安値を更新している。

 金融庁の特別検査発表などが心理的な悪材料とされているようだ。すでに引当済みともみられるが、今年度以降も不良債権が経営を圧迫する状況は変わらないとして、最近の株安とあわせて先行き懸念は依然強まる状況になっている。メガバンクに対する内外での経営不信は根強く、大手企業においては銀行株保有のリスクを憂慮し、大半を処分する方向で検討に入っている。

 メガバンク エリートたちの 夢のあと
   金の亡者の なれの果てなり

 金融の 不安消えない わが国の
   いつまで続く 冬景色かな

 田中より 政治家たちが なせしこと
   日本再生 幾年月か