いまにし亭  
 山田洋次監督の新作「たそがれ清兵衛」はしみじみと心にしみ通るいい映画だ。「男はつら
いよ」シリーズでもそうだったが、山田監督の映画は、分を守った暮らしの中で、いたわりあい、支え合う人々(家族、近所つきあい、ゆきずりの人たちなどなど)を温かい目で見守る。

 この映画も又、幕末のある東北地方の藩に暮らす下級武士を主人公に、心豊かに生きるとは
どういうことなのかを描く。「真の豊かさを与えてくれるのは決して富や地位ではないのだ」を、声高に叫ぶのではなく、淡々と描く。すみずみまで行き届いた画面構成(大映で腕を振るった西岡善信が美術を監修)は、全盛期の日本映画の財産がまだ失われていないことを感じさせて快い。

 ヒロイン役の宮沢りえが実にいい。ふんどし写真集や貴乃花との破局、自殺未遂などアイドルの頃の騒動がまるでうそのように、楚々とした武家の女を好演している。

 と、まあ映画評のようになってしまったが、一見に値する作品であることは間違いない。で、本題。「たそがれ清兵衛」は藤沢周平のいくつかの作品をベースにしている。その映画で
ハッピーな気分になれた。中山10RノベンバーSのハッピーパスが狙い。きゅう舎も「藤沢(和)」だし。休み明けでもきっちり乗り込み力を出せる仕上がり。相手は同じ「ハッピー」のハッピーリクエストと、同じ藤沢きゅう舎のプレジオ。馬単8−2、8−9、3連複2−8−9で、競馬でもハッピーな気分に!

 ◆今西和弘◆ by Nikkan Sports

 昨年11月1日付で、競馬レース部デスクから電子電波情報本部に異動。