GaiaX 二周年の日
 ヤフーでホームページというものを検索していたとき、見つけたのがdreamcity というGaiaX のコミュニティー。誰でも簡単に作れるということで、面白半分に入会したのが2000年2月11日。

 PCをさわりはじめの僕にはちっとも簡単じゃなかった。ログを辿っていくと、画像があったり、音楽が流れていたりして、その不思議さに面食らったものだった。

 そのうちいろんな人と知り合いになって、ジオを倉庫代わりにすることや写真の二枚重ねなどというテクニックを教わった。

 それからホームページ作成法やHTMLハンドブックなるものを買ってきて、ちんぷんかんぷんな勉強をしたものだった。おまけに近所の高校生に頼んで、学割がきくIBMのホームページビルダーを買ってきてもらったりした。

 でも、いろいろとテクニックを駆使しようとするほど、わからないことがふえつづけてきて、やっぱり僕にはシンプル・イズ・ベストだった。途中でさすらいタウンに引っ越したが、そんなことで僕は今夜、GaiaX二周年を迎えた。

 その間、ログ数などではたいていの人には及びもつかないが、文字の数だけをとってみれば、それなりのランキングに名前を連ねているような気さえする。いまのところ、その集大成が、2001年1月1日に作成したMy HP「The White Album」だ。現状、プロバイザーのOCN提供のDISK容量(10MB)の半分を使ってしまっている。

 当初より知り合った人たちのほとんどが、今では行方知れずだ。リンクしている人たちの中で、初期の頃からのおつきあいの人は数えるほどしかない。

 僕は日記と言ったって、あまり自分自身のことを書かないから、実際の日記とはいえないのかも知れない。普段の生活を書いていても、すぐに脚色を加えるから、ときには読者のかたに誤解を招くことがある。

 これまでの人生で日記なるものを書くことなど、(書こうと一念発起することは何度もあったが)三日坊主でしかあったことはない。それがなんと二年も続いたというのだから、それはみなさんがたのご支援の賜物というほかはない。

 舞台俳優が、ミュージシャンが、プロフェッショナルなスポーツ選手が、観客なしでどれだけやる気が起こるだろうか? 一人の人間が、ほかの人とのコミュニケーションなしで楽しくすごすことができるだろうか?

 ホームページなるものは、交互にメンバーとゲストの役割を担いあって成り立っている。あるときは自分が舞台の主人公で、あるときは自分が観客となる、そんな関係が僕にはベストだと思っている。そして、お気に入りのかたができたとして、度々の交歓はメールでやるのがいいと思っている。

 複数のメンバーのオフ会なるものを知ったとき、それは奇妙な気分になったものである。そして、そんな仮面のひっぱがしあいは真っ平御免だと思ったのである。そのくせ、僕は個人的に会った人が数名いるし、電話で話しただけの人だっている。

 人との出会いは偶然とよくいうが、ネットでは、現実に出会うのには、その人の意志が必要になってくる。先の日記の文通交際ではないが、いろいろなことを継続して話すことによって、そのひととなりを、できるだけ確信がもてるほどに知らなくてはならない。

 結局、僕の出会いは、先に述べた初期にこの場で知り合った人たちと同様に、ほとんど束の間のものとなってしまった。距離と時間のハンディーと、僕のもつ時代が、出会いというものを長続きさせてくれない。が、と言いつつも、前々から会いたい人が存在していることも事実だ。

 まあそんなことで、今夜は、僕が自分のホームページをもつきっかけとなった記念すべき日だ。昨年の十一月から長々としょうもない探偵小説もどきを書いているが、これが書きあがったとき、物を書くということが、僕のライフワークのひとつになるような気がしている。

 とにもかくにも、僕に物書きを継続させてくれるゲストのみなさんに感謝する日でもある。