サラリーマン川柳の悲哀
 本日、第一生命保険が昨年12月に募集した「サラリーマン川柳コンクール」の入選作、100句を発表した。閉塞感ただよう時代を反映し、今回もサラリーマンの悲哀がにじむ秀作がそろったようである。そんな句に合致する友人たちがいるにはいて、笑ってばかりはいられないのだが、言いえて妙、悲喜こもごもの現実から目をそらすわけにはいかない。といったところで切ないねえ。ため息が出るわ!

「妻の声 昔ときめき 今動悸」→「恋仇 譲れば良かった 今の妻」

「無駄省け 言ってた上司 省かれる」=「メール打つ 早さで仕事が なぜ出来ぬ」

 「成果主義 成果挙げない 人が説き」=「給料の 額だけ見れば フレッシュマン」

「『がんばれよ』 ならば下さい がんばる場」=「辞表まで メールで済ます 社の新人」

「効率化 進めた私 送別会」→「リストラで 辞めれる奴(やつ)は 出来る奴」

「父見捨て 子供プレステ 母エステ」→「『オレオレ』と 帰るコールに どちら様?」

「『前向きで』 駐車場にも 励まされ」→「年ごとに テレビも髪も 薄型に」