秋に見た花
 先月の末、アケビを見つけた場所で、秋晴れの今日、ブルーのアジサイの花が一輪咲いているのを見つけた。とっても澄んだ色で、その日の上空がそのまま下りてきて、透かしているかのようだった。ためらいながら、季節外れの、今年最後に見るはずのアジサイを手折った。アジサイの水揚げが悪いのを承知のうえでである。

 それからおよそ四時間、持ち帰ったときにはすでにしおれかけていたアジサイが、水を揚げはじめたではないか。黄金に色づいたマリーゴールドとは好対照をなして、キッチンテーブルの上を飾っている。天高く澄みきった空色と頭(こうべ)を垂れる稲穂のようである。季節外れのアジサイはぼくの鬱々たるもやもやを晴らしてくれたようでもある。

 季節が変わって、体調も回復し、ゴルフのスコアもそれなりに満足なものになってきた秋の一日だった。先週の連休はぐうたらと寝てばかりいた。きのうは野球とゴルフばかり見ていた。イメージトレーニングがよかったのかもしれない。気負ってボールを打つことより、胸のうちでよいイメージだけを描きながら、ジャストミートだけを心がけてゆっくりとスィングしたのがよかったのだろう。レギュラーティーからのラウンドは78、12パーの6ボギーである。残念ながらバーディーはでなかった。