七年前
あの夜は日付が変わって日曜日だった。
あと三時間早く地震がきていたなら,
僕は車の中で死んでいたことだろう。

地震に気がついて目が覚めたとき,
引き違い書棚がもう少し傾いていたなら,
僕は逃げ遅れて押しつぶされていたことだろう。

震災の後の神戸の街,
僕が神戸で下宿をし、
大学へ通いつづけた街並はもう残ってはいない。