懲りない奴等
「今の低金利では、銀行にお預けになっていても仕方がないでしょう?」

「・・・・・・・・・」

「定期に100万円していても、利子はたったの千円もつきませんよね」

「・・・・・・・・・」

「そこで私どもはいろいろな運用方法を持っていまして・・・・・、むろんリスクは犯しません。1年間で5〜20%の利益をあげることができます。最近では多くのお客さんにご利用いただきまして、たいへん喜んでいただいております。いかがでございましょう。一度お伺いしますので、お話だけでもおき聞いただけませんでしょうか?」

「どこで私の電話番号をお調べになったのですか?」 非通知着信になっている。

「決して悪い話ではございません。お邪魔してよろしいでしょうか?」

「いえ、結構です。運用するほどのお金もありませんしね」

「まあ、そう言わずに、証券会社みたいに損はさせませんよ」

「金利など要りません。最近は物価が下がっているので、使うお金が減って助かっているんです。預けているお金が減らなければ、今は利息をたくさんもらっているようなものじゃないですか」

なかなか電話を切らせてくれない。
なかなか巧妙な手口を使う。
徐々にうんざりしてくる。
応対が悪いと家に乗り込んでくる輩もいる。
そんな時、僕はたいてい糠に釘、暖簾に腕押し、を決め込んでいる。

相手を諦めさせたなら、以後二度と電話はかかってこない。

でも、ほんとうは相手をせずに、すぐに断りを言って電話を切ることだ。

世の中にはいつも懲りない奴等がはびこっている
どうか、みなさんおいしい話にだけは気をつけて