ホールインワン
友人が二度目のホールインワンを達成した。
およそ十年ぶりだという。

友人にとってのなによりの快挙は、
百万円のホールインワン保険に入っていたことである。
たいていのゴルファーはせいぜい五十万円くらいのにしか入っていない。
ホールインワンなんてできるはずがないと思っているからである。

仲間を募って祝賀コンペを開催する予定であるが、
彼はいま百万円分の領収書集めに奔走している。
ふところへ入れるための架空の領収書が必要なのだ。

うれしいからといくらみんなに大奮発しても、
百万円全部は使いたくない。

少なくとも彼は五十万円はゲットしている。
彼は栄誉とお金を手に入れたのだ。

そのあと、ある先輩がホールインワンをした。
先月はまた別の人のホールインワンの記念品をもらったところだった。
ホールインワン大はやりの夏である。

残念ながら、僕のホールインワン保険は毎年掛け捨てである
一度でいいからホールインワンしたいよぉ〜