「書店」
入り口に立ち止まると
焦燥感と従属感と
深い哀しみに襲われる

人類のあらゆる言語を
空間に押し込め
事足りるような自己満足

不快も快感も
喜怒哀楽も
文字に閉じ込めてしまったのは
人類の勝利なのか

善悪も虚無も全てを
肯定し否定し
留まる事のない洪水は
防波堤さえ呑みこんでしまう

流れてきた小さなひとつを
手にし
レジへ向うわたし