2002年07月の記事


「格納庫」
キャタピラの自信満々の
どっかりとしたプライドは
おそらく
誰にも道を譲らぬ覚悟だろう

再び大地を
地響きたてて 
誇らしげに ここを出てゆくのだろう

すべての装甲車が
農耕車になりますように

敵は
餓えと、病と、不正 でありますように
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「マイ ホーム サイト」
いつ 旅立ってもかまわない

そして

いつ 帰ってきてもいい

ずっと わたしはここにいるから
あなたが 自分の立つ場所を決めるまで

あなたが 自分の道を決めるまで
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「夏夜月」
月の光に
恥らう合歓の木

薄紅色の花綿帽子
あなたの影を
そっと追う

涼と吹く
夜風に揺れて
立ち止まる

夏の月夜の
人知れぬ逢瀬
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「朝露」
今日の空は真っ青で
あたりまえのように
夏が来た

あたりまえのように
汗だくの日本の夏は
わたしのものだ

草木がくれた真珠色の
朝露は 誰にもやらない
わたしの秘宝

(我が家にエアコンはないのだ)
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「夏休み」
開放された子らの声
輝き満ちた陽光に
笑える闇は 負け惜しみ

すべての子らに
均しくあれと
我が子の 朝寝を叩き起こす
我が日常
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「小さき魂の」
小さき魂の
訪ねし祠に
花一輪

星の光を
ゆりかごに
眠る屍に
白き花

小さき魂の
旅支度
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「雨」
空ろな時間に
雨は降り
マクロな雨滴に
映る空

メモリは思い出計る
天秤棒
刻んだ目盛り
過去と未来と現在

雨量は
想いと正比例
現在 台風北上中
梅雨前線従えて

雨はミクロな感情を
見透かすように
体積す
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「宴のあと」
笑い交わし
語り交わし

にぎやかな別れのあとの
やすらかな静寂

酔いに任せ
時に任せ

問われるままの
コトバの潮

忘れ得ずして
忘れたふりして

畳み返す時の調べ

笑い交わし
語り交わし

にぎやかな別れのあとの
やすらかな静寂
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「エア・メール」
異国の風景と
かすかな香りが

あなたの楽しげな言葉とともに
届きました

微笑み返す
わたしの返事が届くといいのに

ほんのすこし
不安げな文字が
ちょっと 心配

お土産話 まってるからね
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