2002年05月の記事


「アイドル」
プロマイドの中のタレント

祈る石像

開かれる聖典

そして

少年のもつナイフ
あるいは
兵器
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「被験者」
電子の呪縛
張り付けられたコトバ

変化する思考

「カナシイ→クルシイ→コイシイ→イトシイ」

血圧の降下
アドレナリンの上昇
ホルモンバランスの変化

恋するコトバの出来あがり
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「媚薬」
唇に一滴

口づける惑い

歪む笑顔に

涙の媚薬
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「初夏」
選り大根の白肌に
幼き若葉を重ねたり

浅塩の
辛さの
初夏を噛む
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「鼓動」
芽ぎる息吹を
胸の奥
代えて恋の調べと
笑う嘘

囀る鳥の
影形
見つけるまでに
恋は終わらず
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「ジャーナリズム」
報道記事は
時として残酷だ

事実だけを叩きつけて
己の無力を知らしめる

声高々にがなりたてても
進展しない報道は
ジャナーリズムとは名ばかりの
世間話と言わずもがな

地にはまだ 肥やしが足りぬ
人にはまだ 知恵が足りぬ
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「器の中へ」
落ちるコトバを受け止める

花びらのように

鳥の羽のように

落ち葉のように

雪の一片のように

カミソリの一枚のように

器の中に受け止める

それが わたしのなかの答えのように
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「扉」
開けて
どこへ行こうというのだ

どこへだっていい
からっぽの器を満たすために
彷徨うのだ
あるいは
空っぽのコトバより
一握りの種を
器にいれるために

扉を開けて
ここを出てゆく
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「コトバ奏でる連鎖反応」
あしたの
あさに
あなたは
あたしの
あいで

いつものように
いのちのかけらを
いとおしむ

うちゅうのはてから
うみうしきても
うまづらかわはぎよりは
うれしいだろう

えんぴつもって
えんしんぶんり
えんえんとつづく
えんとろぴー

おんなが
おとこと
おしゃべりしても
おもいは
おきざり
おとさたなしのあい
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「ストリートダンサー」
朝日の光の中

街角

星空の下

わたしは踊る
ダンス オン ミュージック
踊るのが好き
メロディーの中を泳ぐように
わたしはサカナ
わたしは小鳥

踊るのが好き

誰かが一緒なら
もっと楽しい
もっと踊れる

踊っているのはわたし
踊らせてくれるのは何
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