星屑工房

あなたがいなかったら
完成しない

あなたがいなくなったら
違う絵になる

ピースが足りないままで
わたしの人生は終わらない

街がフリーズしてる

歌声のリフレイン

思い出だけがリピート

誰か
ガラス細工の中に
わたしを閉じ込めて

そして
粉々に打ち砕き
星屑のように
月に輝くカケラに
なりたい

わたしの偽者を
あなたにあげたら
愛してくれますか

わたしのクローンを
あなたの元に届けたら
愛し続けてくれますか

それでもわたしは
わたしのコピーに
嫉妬してしまうのでしょうか

絵筆を重ねたケイトウに

落ち葉の色目　重ねし風

秋の匂いの風なれど

季節の終演　北風の気配

遊び疲れたなら

眠りにおいで

目覚めたら

も一度　出かけておゆき

誰かに　また会えるから

疲れたら

また　眠りにおいで

子守唄　聴かせてあげよう

シェイカーから
注がれた
カクテルが

あなたからの質問の

わたしの答え

死神の早馬を
止めることは
花雫さえもできぬのか

野辺の送りを
雫で清め
手向けた花を　

残されし同胞に

悲劇の主人公を演じ

他人を騙し

自分を騙す

できれば　そのまま
騙し続けてほしい

誰も傷つかないうちに
そっと　幕を下ろして

わらをかき集め
いくら束ねても
それは　わらのまま

捻り　拠り合わせ
織り上げて

靴になる　雪よけになる
物いれになる　
むしろになる

先人の知恵

製造年　１９５９．１０
分類　　家事一般向け

改造希望

マザーボード　取り替えてください。
ついでに、バッファを追加。
容量ももっとほしいんですが。
このままだと、時代遅れになっちゃうんで。

　　　　　　
　　　　　　返信

　　　　　　無理ですね。
　　　　　　新しいものを　買い換えたほうが
　　　　　　安上がりです。
　　　　　　廃棄処分したほうがいいですね。

この花に
この唄に

この絵に
この曲に

このコトバに

わたしの想いを託して

あなたに

星々の輝きも
朝露の煌きも
宝石の美しさはかなわぬ

あなたの心の純真さも
躊躇する想いの素直さも
わたしの不誠実さはかなわない

戦いの悲惨さも
別れの悲壮さも
バーチャルゲームにはまだ足りない

偽者で満足するのでは
不十分な欲望