2001年06月の記事


「怒り」
      怒り という感情の向こうにあるもの

   それは 猜疑心
     それは 嫉妬心

     あるいは 深い悲しみ

     または 恐怖心

     すべてを受け止める勇気を
     わたしにください
コメント (0)

「夢見る頃は とうに過ぎ」
科学者になりたかった
教師になりたかった
看護婦になりたかった
作家になりたかった

自分が生きていることの
理由がほしかった

なんにもなれずに
母になった

ある日 テレビで映画を見た
タイトルも覚えていないが
アメリカインディアンの少女が
開拓民の少女に学校へ行くことを勧められていた
「学校へ行くと,先生にも看護婦にもなれるのよ」
するとインディアンの少女はこう答えた
「お母さんになったら,それらの全てになれる」

なんだ,わたしの夢は叶ったんじゃないか
コメント (0)

「ヒネクレ者」
わたしのコトバを
鵜呑みにするな

消化不良を起こす
可能性もあるらしい
コメント (0)

「過去」
思い出の苦さを

笑い話に変えてくれと

願う甘えは持ってはいない

中途半端な優しさは

いつか人を傷つけると

わかってはいたけれど

優しさを求めるその手を

払いのける強さは

わたしにはなかった
コメント (0)

「探求者」
星の行方を探すなら
フラクタルの数字の螺旋を
ひもとけよ

命の歴史を尋ねるなら
遺伝子の二重螺旋を
解体せよ

いつの日か
クラインの壷の底を
見つけ出せるかもしれない
コメント (0)

「朝」
     寝乱れた姿で朝日を浴びる
     もう
     二度と目覚めないかもしれないと
     不安に怯えた夕べは嘘か

     そっと となりに寝ているあなたを見る
     薄目を開けて微笑み返す
     無言の挨拶

     世は事もなくまた始まる
コメント (0)

「サイレントームービー」
     悪夢で見かけた相手が
     ふたたび 夢の中に現れた

     彼は笑って わたしに話しかけてきた

     どんなことだったろう
     どんな声だったろう
     繰り返されるワンシーン

     少しづつ癒されていくのであってほしい
     二度と戻らぬよう 祈ろう あなたのために
     あの暗闇の中には
コメント (0)

「紙一重」
     一枚で紅を落とす
     鏡の中の
     老いて行く自分

     一枚で外した指輪をくるむ
     そっとしまうジュエリーボックスの奥

     一枚では拭い切れない 悲しみ
コメント (0)

「辺境砂漠」
     かつては あったであろう
     文明の残像
     無言のまま 伝え続ける
     輪廻の崩壊

     終わりはあるのだ
     が
     終わりは決別であり
     永遠の終篤ではないと
     砂塵が奏でる太古の叙事詩
コメント (0)

「風」
     窓を開けて
     風を入れて
     時には
     違うものも入ってくる
     埃 虫 花びら

     さすがにお札は飛んでこないな
コメント (0)

「歯車」
     噛み合わない二つ
     その間に
     もう一つあれば
     うまい具合に回ってゆく
コメント (0)