2007年09月の記事


やっと終わった
「お題100」は思ったより、難儀だった。
途中で飽きたり、テーマに悩んだり・・・
わたしにとって「詩」は静かに降りてくるものだった。
広告コピーや、流行歌のように創り出されるものではない。
・・・いや、創れないのは、わたしの力のなさかもしれない。
そんなふうにも思う
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100自由題「あなたへ」
神が見ているのは
あなたが感じているもの
あなたの目を通し
あなたの皮膚を感じ
あなたがすべてと思うものを
神は
掌握している
しかし
神は
道を標べすことはなく
あなたを
被い包み
感じるのみ

あなたは
神の目を感じることが
ただこの道を
歩むことのできる
理由だと
わかっているのだろうか
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099「忘れ物」
春が忘れていったよ
ヒマワリの芽
夏が忘れていったよ
白いちぎれ雲
秋が忘れていったよ
柿の実ひとつ
冬が忘れていったよ
あなたの思い出

きっとまた
取りに戻ってくるよ
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098「ローゼン」
ローゼンとは何ぞや
検索してみれば
麻生太郎が浮かび上がる
世は図らずも
天下国家の一大事
この期に及んで
さしも難解な題材を
提供してくれるは
神の悪戯か
あるいは
神の思し召しか
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097「檸檬」
白き花の
蒼き薫りして
実り
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096「ルール」
鳥が鳴くように
花が咲くように
君が目覚める
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095「輪廻」
究極のリサイクル
わたしは腐敗物になり
バクテリアになり
ミミズになり
土になる

君が芽を出して
成長して
葉を茂らせ
風を感じるように
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094「リング」
リング
キング
コング

ガング
ハング
トング

ロング
ソング
シング

ミング
ギャング
ネング

コウグ
ドウグ
リング(始めに戻る)
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093「ラピスラズリ」
瑠璃色の星の欠片
我もその一部なり
磨かれし宝石となれ
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092「淀み」
鬱屈した煩悩を
かき混ぜて
静かに待つ
沈殿した淀みは
幾層にも重なり
明確な疑問を
明示する
静かにすくい
分離し
分析し
分解し
美しき清流に戻す
我のちからで
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091「妖精」
葉っぱの裏にいるの
花の奥に潜むの
台所のすみにかくれているの
ベッドのしたに寝ているの
あなたのそばに
いつもいるよ
パソコンの中に
住んでるの
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090「夢」
濁点を飾れず
曖昧なままで
そこにある
幻のように
幽体のように
霞のように
手に取ることも
叶わず
わたしの
そばにある
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089「約束ひとつ」
あの雲にひとつ
あの花にひとつ
あの風にひとつ
約束したよ
ちゃんと
生きていけるって
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088「焼き切れる」
オーバーヒートして
こころが
焼き切れた
あとは
悲しい暗闇
ヒューズを取り換えようか
ハンダゴテを持ってきて
修繕しようか
ほんとの闇が
来る前に
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087「靄」
手探りで
進む先に
ゴールがある
迷い
立ち止まり
嘆き
また進む
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086「紅葉」
落ち葉の上に
露ひとつ
小枝の上に
鳥一羽
仰ぎ見れば
雁渡し
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085「戻れない」
走って
追いかけた
振り返ったら
帰り道
見失った
あなたの
足跡だけが
道標
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