2005年02月の記事


「叫び」
切り裂かれた胸の奥から
迸る血潮で言葉を描け
辿りつく目的地は
必ず見えるはずだ
切り裂かれた胸の奥から
真実を叫べ
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「枯れ花」
    吹く風に怯えながら
    空の片隅にじっとしているのは
    いまにも
    くずれてしまいそうな
    この朽果てていく花びらを
    そっと
    保ち続けるのに
    せいいっぱいだからなのです

    ただ息絶え絶えに日々を
    過ぎ
    一枚一枚と散る
    風に怯えながら
    過ごす時間を
    ただの一秒でも
    永らえさせていただきとう
    ございます

どなたか知りませぬが
わたくしの
願いをかなえることは
できませぬでしょうか
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「寒のもどり」
    凝った空気に風が浮く
    羽を寄せた鳥の群
    架線に止まりて
    春の本日を待つ
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「傷心」
まあ少し
傷ついたつもりになってみる
でも、それほどじゃないと
思い直してみる
ほしかったものが
手に入らなかったわけじゃない
最初から
手に入れたいと思わなかった
こんなこともあるさと
いつもの道を行く
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「春一番」
    埃まみれの
    日の光
    散歩の犬も
    春のくしゃみ
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「窓辺の芹」
七草の残りの根をコップに挿しておいた。
芽が出て、大きくなった。
根から芽が出て、葉っぱになった。
芹は芹であるのだけれど
窓辺にあるのは、
観葉植物になったようで得意げ。
千切って
茶碗蒸にのせた。
おまえ
食べられて一人前だよ。

芹は芹であるのだけれど
いつまで
芹で在りつづけるのだ。
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「軌跡」
    新しき道は
    ただ一本の細道
    藪をかきわけて
    進む道
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「雲切る風に立つ」
     耳元を
     掠める風は
     春と格闘

     飛ぶ鳥は
     風を奪って
     命永らう

     風の中
     走る子らは
     明日を見極め

     流れる雲は
     何処ぞ帰りなん
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「雪または雨の日」
     景色をモノクロームに変えて
     雪が降る
     雨が
     塗り替えるように
     雪を溶かす
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「曇天」
    降りそうなほどの
    感情を抱えて
    車を走らせる
    非対称な螺旋が
    不協和音を奏でるように
    空は期待はずれ
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「不安」
    吹きさす風に不安
    立ち止まり
    耳をそばだてる
    風が吹き止む
    なんでもないんだ
    再び歩み始めると
    風は吹く
    不安は
    光の裏側から吹いてくる
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「性格判断」
    こだわらなくて
    よけいな事は言わなくて
    真面目な
    あなたが好き

    だらしなくて
    話下手で
    面白みのない
    あなたが嫌い

    あけっぴろげで
    陽気で
    前向きな
    自分が好き

    無神経で
    わがままで
    浅はかな
    自分が嫌い
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「レントゲン室」
     白いキューブの目
     わたしの何が見える
     わたしの嘘が
     写せるか
     冷たい部屋は沈黙
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デザイン変更
auさんのところから、タグをコピーさせていただいて、デザイン変更してみた。アルファベットと数字と記号の羅列を見ると、脳味噌がフリーズしてしまいそうになるので、叩きながら(笑)なんとかできた。もっと勉強しなくちゃね。

ここは詩をメインにする予定。
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なんとなく
試行錯誤しながら、すこしづつ形にしてみる。
うまくいくといいけれど。
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