「救助」
誰かの声が聞こえる
救いを差し伸べる手は
何処にあるのだろう

寒さに凍えているのだろうか
餓えているのだろうか
孤独に悲しんでいるのだろうか

何れでもなく
我が身の立つ地が
崩れ落ちて行く恐怖に
慄いているのだと

自らの過ちに
恐怖しているのだと
気も狂わんばかりに
地位を失う事を
怖れているのだと

さあ、そこから離れなさい
そうすれば、救われる
そうすれば
誰かの手が届く場所に
あなたは行く事ができる

ただ泣いていてはだめ
ただ怒鳴っていてはだめ
「恐怖」と言う名の怪物を
倒すのはあなた自身