まんじゅさげ
秋風が吹いて、真っ赤なまんじゅさげが咲いている。
田園地帯や山麓、路傍、墓地などに自生し、
都会でない場所ではどこかで必ず見つけることができる。
別名ひがんばなと呼ばれるこの花は、
毎年計ったように彼岸の時期に咲いている。

花言葉は「天上の花の意」であるが、
古より死人花(しびとばな)などと呼ばれ、
室内で飾ることを忌み嫌われた。

あすは母の命日である。
母はまんじゅさげの花が嫌いだった。