ジェームス・ディーン特集
 今日からNHK衛星放送で
 ジェームス・ディーン特集を三夜連続でやっている。
 「理由なき反抗」 「エデンの東」 「ジャイアンツ」 の順である。
 この三作は1955〜1956年のものだから、
 学生のころ映画館で観たものはすべてリバイバルである。
 リバイバルであるというのに劇場は学生たちであふれ
 ジェームス・ディーンのポスターがいくらでも売れていた。
 僕のアパートはジョージ・ハリスンだったが、
 友人たちの部屋の壁に貼られている
 彼のポスターをよく見たものだ。

現在の学生や十代の人たちが
映像の中でのジミーを見てどんなふうに感じるだろうかと思う。

JAMES DEAN (1931〜1955)享年24歳
愛車ポルシェ・スパイダー23号による激突死。


 以下は古いパンフレットの詩である。

 「ジミーに捧げる」

 追憶のなかへ走り去ったけもの
 地の下の錆びないナイフの輝き
 血とまじりあってしまった歌
 私のなかの年をとらない私
 きみよ

 今日も青空にきみがいる
 あのやさしい放心の眼差しで
 今日も人ごみにきみがいる
 あの暗い反抗の身ぶりで
 時間に刻まれた一行の詩のように

 そして私たちの生きているのは
 果たされなかったきみの未来
 自身の祭壇に自らをいけにえとして
 きみが証ししようと望んだもの
 今もなおそれを求めて