親の責任
地区別対抗のソフトボール大会が7月15日から開催される。
四年生以上の大会なのだが、
人数が足りないと三年生の息子も参加させられることになった。

涼しくなった夕方、
まずキャッチボールから教えていた。
はじめはボールの投げ方、
次にグラブのさしだしかた、
そしてゆっくりとボールの投げっこをしていた。
なかなかうまくできてきた。
ちょっと力を入れて投げたとき、
ボールはグラブにかすりもせず、
右目直撃となった。

大声で泣き始めた。
目が痛いという。
僕たちは大慌てをした。
氷水で目を冷やし、
見えるか、見えるかと尋ねていた。

しばらくして大丈夫のようだった。
目はちゃんと見えるし、
痛くはなくなったといってくれた。
でも、可哀想に目のまわりは大きく赤く腫れ
パンダのようになってしまった。

長男は幼少のころから野球の相手をしてやったので、
小学生になったときには上級生たちと対等にやれた。
あのころは近所に子供たちがたくさんいて、
練習の機会も多くあった。

子供の目が腫れたのは僕の責任である。
小さいときからスポーツを教えてやらなかった僕の責任である。
たった一日で上手にしようとした僕の責任である。
あのころは若かったなどと言い訳はできない。
腰痛をもっているからと言い訳はできない。

いまは病院へ走らずにすんだだけでも幸いであると思っている。
来年からは参加できるように、
上手にできるようにしてやらなくてはならない。

子供は一生懸命だった。
だからすべては親の責任である。