046「月」
カエルの声が
田んぼの水面に
月の影を落書きしては
急いで消した
梅雨の晴れ間の
夕べ
月の横顔
すまして笑う
カエル見上げて
歌ってみる
月まで届くか
跳ねてみる
梅雨の晴れ間の
夕べ
カエルの片思い