016「数える」
昨日の数を数えても
明日の数を数えても
この手には残らない
数えるほどの恋して
数えるだけの失恋で
五分五分の人生経験
生まれてきてからも
死んでいくまでにも
書き記すことはない
数えるほどにも無い