「枯れ花」
    吹く風に怯えながら
    空の片隅にじっとしているのは
    いまにも
    くずれてしまいそうな
    この朽果てていく花びらを
    そっと
    保ち続けるのに
    せいいっぱいだからなのです

    ただ息絶え絶えに日々を
    過ぎ
    一枚一枚と散る
    風に怯えながら
    過ごす時間を
    ただの一秒でも
    永らえさせていただきとう
    ございます

どなたか知りませぬが
わたくしの
願いをかなえることは
できませぬでしょうか