「夏のこども」
     裸足で駆けていく
     太陽は
     自分のものだと言わんばかりに
     夏のこども

     コントローラー抱えて
     時間は
     自分のものだと主張し
     夏のこども

     空腹と孤独をまといながら
     仲間は
     自分の家族だと言い放つ
     夏のこども

     大人は夏の暑さを呪い
     時間の足りなさをうめき
     護る方法の選択を間違える

     季節がめぐるのと同じく
     夏のこどもはおとなになる