「彼岸花」
陰々たる螺旋を独りゆく
旅は時として
うごめく慕情

上りつめれば
扉は開け放たれるのだろうか
あるいは
闇と同化して
落ちてゆく肉体を見出すのであろうか

哀しくもなく
可笑しくもなく
闇の中に花は紅く咲く