「痛いのは嫌い」
気が付いたら
アスファルトの地面を転がっていた
視界全部が灰色のアスファルトで
空と反転して
わたしの目の前に広がった

血だらけの頭

「家はどこなの」
抱えられたわたしはユビをさす
たどり着いたときには意識不明
気が付いたら、包帯のあたまで
布団の中

痛いのはキズ
ココロの痛みなんて知らなかった
幼い日

でも 今も痛いのは嫌い