「予知夢」
     新しい教科書に
     三女の名前を書き込む
     けして
     使われる事の無い教科書
     三女にとっては
     意味不明の文字の羅列

     ずっと以前
     まだこどもだったころ
     大人になった自分が
     幼い女の子の手をひいて
     異国の町を流離う夢を見た

     これから
     長い月日
     わたしは三女と
     たどり着けるかどうか解らない
     目的地へと歩くのだろう