和歌山城に紅葉が
石垣や石段を隠すように
迷彩のごとく紅葉がまばらに覆う
日差しは精一杯陽気を醸し出しているが
やはり影に吹き込む風は冷たい
城は堂々と歴史のあつみで
寒風を受け止めている
襟をそばだてて身をすくめている自分の
小さなことよ