おとなの詩集 初冬続篇1
1.眠いと 何言ってんのか分かんない
  起きていると 何やってんのか分かんない


2.旅に出たいなぁ
  でも 帰る日を決めた旅なんて
  旅じゃないよな


3.澄みきった水
  底の石ころの色までがすっきり見える
  澄みきった空
  大気の果てまで 青く透き通る
  澄みきった心
  あんまり見たことがないんだよね これが


4.ガタつくテーブル
  床が平らであるかどうかの前に
  文句言うひともいる


5.まっくらなBOX
  光を入れてみる
  すると もう
  まっくらだった様子は
  わからない


6.急いでいるのなら
  考えすぎず
  さぁ すぐにまっすぐ行こう
  ガッチャーン!
  ありゃ?

7.いったい どんなひとを待ってるの?
  やっぱり
  やさしいひと?
  すてきなひと?
  いとしいひと?
  頭文字並べると やすい ひとかぁ


8.寒い夕方の公園
  ベンチに二人 寄り添って
  腰掛けている
  何をあつく語り合っているんだろう
  幸せそうな二人

  「あの台 よく入ったわ」
  「今夜は おでんおごれよ」

  ハチャー!