おとなの詩集 初冬篇 4
15.もう一度 聴きたいな
  あの日 あなたと聴いたうた
  まわりをバラ色に染めてくれたあのうた
  いつかあなたも思い出すのかな
  そんな あの日のうたを


16.地球のまわる振動が
  ふたりの間に 波をつくるのかな
  雲の引力が
  ふたりの間に 山をつくるのかな


17.きのうから 流れてくる
  あなたへの想いが
  逢いたいという
  切ない想いとなって
  洪水のように 明日へ流れる


18.煙草のけむりが
  想いをかすませ

  お酒のかおりが
  また 想い起こさせる


19.空白だらけのページに
  余白をわざと残して
  それを余韻だとあなたはいう
  
  うなづく自分が 今は悔しい…


20.心地よいリズムを
  このひとときの空間に
  刻み込んで
  そっと 自分を とかしてみる