おとなの詩集 晩秋続篇 5
17.悩みは ときどきひとり歩きして
  そうして どこかで迷子になる
  いつまでも 知らないところで
  さまよっているのか
  それとも ますます 
  育ってしまっているのか

18.沈む お日様を
  すくい上げようとする 幼子よ
  やけどしちゃいますよ

19.金魚にむかって ほほえんでやる
  金魚は えさに ほほえんでいる

20.星の まばたき
  やっぱ 疲れ目なんだぁ

21.お月様
  知っているんだよ
  いないんだよね  うさぎさん
  見えるところには…