おとなの詩集 第18弾
1. あいにくの晴れで

  傘は お留守番だった


2. 親が 先生を あれこれいうので

  こどもは 先生を あれこれで見た


3. 君は 単純でいいねって言われたので

  彼はきっと複雑でたいへんなんだと思った


4. これは ここだけの話よって言われたから

  本当に世の中で私しか知らないって思った


5. 急に言われたもんで なんて言ったけど

  早く言ってよってずっと心で叫んでた


6. 書いた文章が消える よく書けていたのに

  ショック大きい でも大したことじゃない


7. 大事なものを落とした気がする

  何か 忘れている たしかに

  なのに 時間がたつと

  大変だっていう気持ちが

  置き去りにされている