その後のペンギン �U
ペンギンは越冬隊を氷の岸壁で待った
今度こそペンギン語が話せる隊員が来るかもしれない
人間の世界では 動物を大事にしょうという
気運が高まっていると聴く
両者にはいろいろ話し合える事柄があるはずだ
われわれの知識を活用すれば
人間は今後も住み良い環境を手にすることが
できよう
ペンギンの胸は希望にふくらんでいた

そのときキリキリッと おおきな音をたてて
氷の岸壁は崩れた
たしかに このごろ あちこちでひび割れは
起こってきている 
何故なのか 見当もつかないが

ペンギンは無事だった
この現象も記録に残し 隊員に渡してあげよう
そう思いながら ペンギンは みんなの元へ
戻っていった