カフェにて  11
もうすこし このまま 時計をじらせて

ひとりの空間

ひとりのタイム

待つひともいないのに

ひとが入るたびに 視線をもちあげ

ひとが通るたび ウインドウに視界をひろげる

なんでもない

なんでもない

ただ いま許されるかぎりの

時間と 空間を もてあそんでいるだけ

あたまが 冷やされるまで

こころが いやされるまで