2012 10/09 10:46
Category : 気侭な 読書
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昨日の読書=「家康の靴」和久田正明 徳間書店 わ12-7
「はぐれ十左御用帳 家康の靴」です。
ISBN978-19-892999-2
先日の「はぐれ十左御用帳 狐の穴」と同じシリーズものです。
主人公は北町奉行所の隠密廻り同心 鏑木(かぶらき) 十左(じゅうざ)。
今回は「左遷」(降格)で牢屋の同心になりました。
でも、今回も、老中・松平定信の命を受け、事件の探索をしているようです。
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一人の小悪党(盗人)がわざと捕まり、牢屋に入ります。
この盗人、隠密同心の手引きで、脱獄します。
江戸城の蔵の中に、徳川家康の「靴」があります。
この「靴」が盗まれたのです。
2人組の盗賊のうち、一人は追っ手に切られ、捕まります。
一人は逃げて、「安全地帯」の牢屋へ逃げ込んだのです。
この二人組の盗賊に盗みを唆した「大物」がいます。
隠密同心は、わざと「降格」で牢屋の番人になり、
取調べの機会を使い、脱獄を唆したのです。
牢を出て、裏で動いている「大物」のところへ行くのではないか。
関係者ををあぶりだすためです。
■
逃げた盗賊は「金儲け」のため、
「靴」を高く売りつけます。
「千両」と値をつけ売り込みます。
しかし、ばっさり切られてしまってはかなわないので、
「靴」はある人に預け、交渉に行きます。
預かった人は(脱獄を知らないので)捕まったのではもう取りにこないだろうと思い、
質屋に持ち込みます。
質屋は一分二朱で買い取りますが、(持ち込んだ人が)利息を払わないので売り払いました。
買った人は「お旗本の尾花新十郎」。
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家康の靴は、家康が西洋人から入手した革靴のようです。
家宝とも言うべき「お宝」を盗まれたら責任者は「首がとぶ」ことになります。
なんとしても取り戻さなくてはいけません。
盗みをウラで操ったグループは「責任者の失脚」と同時に金儲けを狙っているのでしょうか。
どうやら、武家の世界の、
それも江戸城の中の「偉い人たち」の間の抗争のようです。
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どんな結末になるのか、・・・・。
と思って読んでいると、美しい(剣術使いの)女性が登場。
隠密同心を助けて働きます。
話は、二人の恋物語と変わり、最後は(悪党相手に)二人が剣を振るい、大活躍。
めでたし、めでたし。