2008年10月の記事


氷雪の殺人 内田康夫 実業之日本社
感想 その2 『防衛省 汚職』検索しました。すると

守屋被告「功績考慮を」 防衛汚職結審、来月5日判決(産経新聞)
 防衛装備品調達をめぐる汚職事件で、
収賄と議院証言法違反(偽証)の罪に問われた
前防衛事務次官、守屋武昌被告(64)と、
贈賄罪などに問われた
防衛専門商社「山田洋行」元専務、
宮崎元伸被告(70)ら4人の公判が
14日、東京地裁(植村稔裁判長)で開かれた。(以下省略)

このことを 頭に入れて
「氷雪の殺人」を読むと 本当に怖い。

ここまで 小説で ズバズバ書いていいのだろうか? と思うくらいリアルに書いてある。
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青森発「十和田」4分の殺意 峰隆一郎  集英社文庫
あらすじ

青森(21:01)発上野行の急行「十和田」(6両)と 寝台特急「ゆうづる4号」(青森21:18発)が出てきます。
この2つの列車は 上野に向います。途中 野辺地駅で 特急が急行を追いぬきます。追いぬかれた、その直後、急行「十和田」車内で女の刺殺体が発見されました。

「十和田」の車内で発見された女性が持っていた指定券は、追いぬいていった寝台特急「ゆうづる4号」のものだったのです。

被害者は、わざわざ 特急から急行に、途中の野辺地で乗り換えていました。

この殺人事件の容疑者はすぐわかります。容疑者は同行していた(特急寝台に乗っていた)恋人です。動機もすぐわかります。解決は近そうですが・・・

しかし、容疑者のアリバイは鉄壁なものなので、逮捕されません。

名探偵、登場。独自の視点で事件を追う探偵・高比良亮です。
今回は、容疑者の上司・会社副社長から、容疑者の無実を証明して欲しいと頼まれます。容疑者は、依頼者=副社長の娘の婿の予定候補です。

名探偵・高比良亮が捜査を開始。

ここまでは 推理小説、鉄道モノです。
アリバイ工作はどうなっているのか、時刻表を眺めて いろいろ考えると面白いです。
しかし、その追及を阻むように第二の凶行が起きました。

ここからが この小説の本題です。女性が刺殺された理由は……

読み始めると すぐ事件が起きて、すぐ犯人も動機もすぐわかります。
解決編はどうなっているのかな? と思って読み進めるのですが、…

説明すると、面白く無くなるので ここで中止です。
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氷雪の殺人 内田康夫 実業之日本社
新書 JoyNovels

これは 実話かも知れない と 思いながら読みました。
と言うのは 防衛庁の「水増し」「架空」請求が 国会で問題になっていたからです。

ここまで 書いてもいいのかな ? ?  と 思うほど
実話みたいな感じです。

個人的には 「小説は 架空」「うその世界」と
割りきって 読みたいと思います。

本当は ミステリー小説です。
そのつもりで 読みましょう。
「この作品は フィクションであり・・・・」
よろしく お願いします。
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『影武者徳川家康』(かげむしゃとくがわいえやす)隆慶一郎
『影武者徳川家康』3巻 新潮文庫

徳川家康が実は関ヶ原の合戦で西軍により暗殺され、
影武者と入れ替わっていたという内容です。


新潮文庫『影武者徳川家康』
上巻、ISBN 4-10-117415-6
中巻、ISBN 4-10-117416-4
下巻、ISBN 4-10-117417-2
静岡新聞に連載(1986年1月から1988年11月)

これは とても 面白いです。お薦めです。
笹沢左保氏の 「家康誅殺始末記」では 暗殺していないのですが、
隆慶一郎氏は 殺されていたとして 話を進めます。 
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家康誅殺始末記  笹沢左保 双葉社
その2

第一章 運命の足音

第一章の書き出しは「雨が降っている」「晩秋という季節であった」。
話は、慶長5年5月15日から 始まります。
石田三成が 秀吉とであったころのことを いろいろ思い起こします。
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慶長五年九月十五日 
西暦になおすと 1600年10月21日のこと。

石田三成は、北国街道を進み 笹尾山に本陣を定めた。
三成は、秀吉に見い出されて以来、秀吉とともに歩んできた。
太閤秀吉の亡きあと、西軍を率いて関ケ原近く、笹尾山に立っている。
運命の対決ともいえる東軍=徳川家康と対峙している。
ここで 三成は 1/4世紀を振りかえります。
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この話、家康を暗殺するか、しないか、といことがテーマです。
三成の周囲の者は 「家康の暗殺」⇒ 豊臣の安泰 と考えます。
三成は 正々堂々と戦って 徳川を打ち破りたいと 思っているようです。
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外房線60秒の罠 西村京太郎 実業之日本社
J-novel 05年5月号~11月号

平日ダイヤと 休日ダイヤ 

推理小説では
JRの列車・電車は 時刻表通り 運行します。

平日と 休日では 到着時刻が1分違う。
これが 罠です。

千葉県、鴨川シーワールドが舞台です。
そして 罠は 東京駅地下ホームで仕掛けます。
ビューわかしお24号
平日 19時34分着
土日 19時35分着

現在は
わかしお26号 19時35分 京葉線①ホーム着(全日)
2005年当時は 1分違っていたのかな?
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十津川警部湘南アイデンティティ  西村京太郎 小学館
週間ポスト(小学館)2006年6月~07年1月、連載

週刊誌を買ったら、連載が載っていて
まとめたら こうなりました。という感じでお読みください。

半年間(7ヶ月)かけて 読むのかな?
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番外編 「プロが選んだ ほんものの居酒屋」 名酒・各店に文化あり  三一書房
番外編

旨くて、ほどほどの値段で、
しかも雰囲気がよい、
3拍子そろった居酒屋

と 書いてありますが、 名酒(銘酒ではなく)のお店の紹介です。
日本酒を 常時 手に入れるのが大変なことがよくわかります。

美味しい日本酒のお店、
なかなか 増えませんね。
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機長の決断 講談社+α文庫
講談社+α文庫「機長の決断」

P.ヴェプファ。U.v.シュルーダー。
中村昭彦 訳

発行は 1994/06/20。  サイズ=A6判 ページ数=392p
ISBN= 978-4-06-256048-1 値段880円+税。

内容

ハイテク旅客機はどうやってどぶのか?

世界で一番安全といわれるスイス航空の現役機長が
種明かしをしてくれます。

コクピット(操縦席)の中の緊張感あふれる全仕事を
こっそり 教えてくれます。

こんなに 細かく書くと ハイジャックされそう
(悪用されそう)ですが
本当は 保安にかんする部分は 公開されてないと 思います。
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