「はぐれ十左御用帳 狐の穴」 和久田正明 徳間書店

     朝顔、小ぶりのものが咲きました。
      写真、載せました。




今日の読書(乱読)は「はぐれ十左御用帳 狐の穴」です。

作者 和久田正明 徳間書店 329ページ ISBN978- 4-19-892699-1

事件は浅草寺界隈で起きました。
老女殺しです。

この女性、恵まれない子どもたちを見ると、
ついつい、自分の子どもと同じに思い、
優しく(厳しく)声をかけます。

茶屋で休んでいるときに、刺殺されました。

犯人を捕まえようと動き出した北町奉行所の隠密廻り同心、
鏑木十左が主人公です。

彼女の遺品から、
三十五年前に起きた「とんでもない」「許せない」事件を知りました。


隠密同心。
役所の中では「窓際族」「左遷組」です。

しかし、本当は「隠密」。
老中・松平定信の命を受け、
十左は事件の探索を始めました。


後に大物が居るからいろいろ活躍できる、
という設定ですが、
作品の中で
本人は、老中の力を借りなくても真実を追究します。
「犯人」を追い詰め、制裁を加えます。

『凄く強い男』という設定です。
が、
本当は女性にうぶで、「優しい男」かな?

編集 ojisaninomoide : 老中から指令が出たことを同僚は知らず、奉行所の中では(事件解決後も)「窓際族」です。
編集 yuma : 過去の出来ごとにまつわる事件、こういうの好きです。