おとなの詩集  師走篇 1
1.あふれでる想い
  言えない想い
  なかなかの重い気分でございます


2.どうしょうもない
  また暴走するわがまま
  それと独善


3.気持ちの曲線と
  からだの曲線が
  溶け合わないでいる


4.無言のエゴと
  無意味の思考とが
  じっとそばにいる


5.甘えた悩み
  適度な沈黙
  自己嫌悪なのか
  わからないような 自嘲(じちょう)
  壊してしまいたい衝動


6.雑踏になぐさめられる
  乾ききった気持ち
  救いようのない
  抜け道のない 袋小路の自分
  何もかわらぬまま
  また 次の自分を探している


7.燃えようのない過ぎ去ったメモリー
  ロウソクの炎で
  パチパチと音をたてるけど
  少しも燃えてはいない
  何故という自分と
  ほっとしている自分が
  グラスに映っている


8.もうすでに結論は出ているのに
  どうなんだろうと首を傾げたがる私は
  もう すでに 
  結論の中に 身を置いている


9.考えて 考えて 考えて
  そこに あきらめと 無謀を混ぜてみる