おとなの詩集 初冬篇 1
1.彼女はまだいいかなと思う男性が歩いてた
  彼氏はもう少ししてからでもいいかなと
  思う女性が歩いていた
  あたたかな日差しの中
  男性と女性は ある街の歩道ですれ違う
  そしてそのまま二人は通りすぎた


2.ひとはつくられた運命を背負っている
  小さな頃から大人になるまで
  家庭やその暮らしの中で得られる
  多くのものごとに
  気持ちを染められてしまう
  いわゆるその定めに立ち向かう人は
  それなりに 与え続けられた恩恵を
  捨てる決意が まず求められる