ある日のふたり
きみの手をつかんだ
ぼくのちからでつかんだ
それはいとも簡単だった
細くてやわらかいきみの手首
きみは振り切ろうとにらみつけた
ぼくはちからを抜いた
きみの手をつかめても
こころはすり抜けていったから