カフェにて �[
雨宿りのような入りかたもある
あまつぶがおおきいと その水玉は一緒に
連れてこられたかのように服に寄り添って
キラキラ光る
じつは彼女の電話の呼び出しでここへ来た
どんな話なのかはわからない
このあいだのことを謝りたいとか
それならうれしいんだけど
もう別れたいとか
もうどうでもいいや 驚かないよ
なんて全然心から思えない
はやく来てくれ
いろんなこと頭に浮かんでそれだけでもうドラマのクライマックスをむかえた気分になる
お店がおかわりのコーヒーを入れてくれた頃
彼女はアイロンをかけたハンカチを届けに来た
あっけなくシンプルなドラマは幕を降ろした