「麦屋町昼下がり」 遠藤周平 文春文庫
「麦屋町昼下がり」 遠藤周平 文春文庫
文句なしの面白さ四編。

お勧め。

前にも書きましたが、面白いです。また、読んでいます。

女性が個性的、能動的で、さわやかです。

「麦屋町昼下がり」
悪女も出てきました。
この女は刀を持った義父に追われて逃げます。
通りかかった主人公は
この女の義父を切り殺してしまいました
(大事件です。貧乏侍が、藩の重責にある人を
 切り殺してしまったのです)。

女は義父に手篭めにされそうになったと主人公に言います
(本当はなんだか違うようです)。

この女の夫から見ると、主人公は「親の仇」。

夫は、藩で(殿様の前で)試合をすれば、
一番という腕前。

この男が、妻女と密会の相手とを切り殺し、
町人も、
駆けつけた徒目付け2名をも惨殺。茶屋に立て篭もっている。

そこに主人公登場。追っ手(逮捕・切り殺し役)に指名される。
結末は、誰もが予想する通り、円満解決。

剣は強いが、ちょっとかわいそうな男と、
敵討ちとなれば負けるのが分かっている男と、
二人の人生はちょっと複雑な感じです。

編集 ojisaninomoide : あら、なかなかいい男もいますよ。え~ぇと・・・。ま、好みもあるでしょうが・・・(しどろもどろ)・・・(汗)・・。今の男はだめかなあ・・・。小説の主人公みたいな、命がけでがんばる男は・・・。
編集 yuma : 昔の男性社会は大変。今の時代の男性はね~