再録 * 101号室の女 折原一 Orihara ichi 講談社文庫 * 他
101号室の女 折原一 Orihara ichi 講談社文庫

ラブホテルの101号室が「事件」の舞台です。
解決?してみれば、特に、トリックはないのでが、
推理小説として読むと「あ!! そうだったのか!!」と納得します。

orihara ichi
折原 一 「101号室の女」 講談社文庫

9つの短編です。

面白いのですが、解説を先に読んでしまうと、面白さが半減します。

ですから、「読んだよ、面白かったよ」とだけ 書いておきます。

短編なのに、1時間のテレビドラマを見ているような感じの作品です。

お楽しみください。

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「新 鬼平犯科帳 炎の色」池波正太郎
文芸春秋 ISBN4-16-309620-5

「隠し子」
鬼平(長谷川平蔵)さんに妹がいました。
30歳だそうです。

この妹さん、ずっと別に暮らしていました。
さて、きょうだいのなのりをあげるのでしょうか?

短編ですから、是非、お読みください。


インターネットで配信してくれるサービスがあるようですが、
紙に印刷した「本」が読みやすく感じます。
ねっころがって、読めるからかな?

きょうだいの名乗りの件ですが、結局、名乗らないのです。理由は?
それは読んでのお楽しみ。
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「ボルケーノ」リチャード・ウッドレー 嶋田洋一訳
VOLCANO  角川文庫

これは 映画の作品を文庫にしたものです。
ロスアンゼルスの地下にあったマグマが地表にあふれ出てきたという想定です。

映画を見た方も多いと思います。

東京も火山に近い都市ですから、火山の噴火や、溶岩の流出についての避難訓練が必要ですね。

伊豆七島大島の大島、八丈島では、
火山活動が活発になり、溶岩が流れ出て
全島避難(島の住民すべてが島を離れた)をしましたが、
東京都全体だと 避難する場所もないですね。
今から、大規模災害のときの避難方法を検討したいものです。

小説(映画)では、さまざまな職業の人が出てきます。
実に、よく働きますが、役所の指揮系統が日本とはえらく違うように思えます。
日本でも危機管理の指揮系統を整備したほうがよいなあ-と感じますね。
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中公文庫 特急ひだ3号殺人事件  西村京太郎

中央公論新社

①特急ひだ3号殺人事件
②特急あいず殺人事件
③信濃の死
④殺意を運ぶあじさい電車

④あじさい電車は 箱根登山鉄道のこと。
小田原市内に住む主人公が事件に巻き込まれます。
もちろん、犯人ではありません。

主人公は、小田原から強羅まで通勤します。
ホテルKのレストランのマネージャーです。

小田原駅は標高26m。強羅駅は553m。
事件はこの箱根登山鉄道がらみ。

ある男性から
「妹を探してほしい。謝礼はとりあえず100万円。
妹を連れてきたら 1千万でも 2千万でも差し上げます。」
と頼まれます。
「通勤の途中、見かけたら知らせてほしい」と言われ、心が動きます(片手間の仕事で 結婚資金が……)。

こんな話を持ちかけられたら、あなたは どうしますか?
もちろん 胡散臭いから 断りますよね。
でも、小説では、主人公、結婚資金、住宅資金がほしいので 「妹さん探し」に協力します。

それが罠だったのです。
お金ほしさに、罠にはまり、それなのに
警察に内緒で、
真犯人と交渉して(犯行を警察に言わないから……ともちかけ)、
現金を手に入れようとする青年。

笑えますか? やはり 2000万円といわれたら、クラクラ来るかも。

短編ですからすぐ読めます。面白いですよ。
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新潮文庫
「夢の階段」池波正太郎

9つの短編小説。
今読んでいるのは
「あの男だ!」
昔、悪事を働いていた男が、
盗んだ2万円(終戦後のお話)を元手に
商売(屋台のラーメン)を始め、だんだん店も繁盛。今ではお店を構えて 人も雇い、とんとん拍子……

と思っていたら、そこへ、一人の男が現れた。
無銭飲食。
警察に突き出そうか? 

さて どうなるのかな?
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東京駅殺人事件 光文社文庫 昭和63年
 600円(税込 630円)

ISBN4-334-70782-3 

東京駅に脅迫電話があった。
「一億円をよこせ! 要求をのまねば、東京駅を爆破する」

お金を手に入れたら 犯人は海外へ逃亡。
「人質」の命がかかっているので逮捕できない。
さて どうするか……。

勿論、人質を救出してしまえばOK。
十津川さんが 人質の「隠し場所」を推理します。
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「失踪計画」西村京太郎 角川文庫 514円+税

角川文庫 に4-53 平成10年

「くたばれ草加次郎」
爆弾騒ぎが事件解決の「ケツマツ」。
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釧路・能登殺人ルート 西村京太郎 480円(本体466円)
講談社文庫 に-1-32

1991年2月

ISBN4-06-184855-0
1986年11月~88年1月に書かれた作品。

一億円、持ち逃げ事件。
会社のお金を持ち逃げしましたが、
どうも 変な事件。
本当は 大物が事件のしかけ人のようです。

巨額の不正を隠すには 一億円くらい安いもののようです。
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西村 京太郎 
十津川警部 能登半島殺人事件 祥伝社文庫
600円

にしむらきょうたろう のとはんとうさつじんじけん

「(わ)私は、…
 (く)悔しいのです… それにく
 らべて…       その生活
 を何年も …     お
 んせん…
 ぜんぜん…      とこと
 ん疲れました。

誘拐された妻からの(暗号)メッセージ。 

暗号 監禁、監視されている状況で どうやって状況を伝えるのか

手紙で「危険」を知らせる方法。

能登半島殺人事件(西村京太郎)
 誘拐されたのは 警察官・十津川の妻。
 書置きの手紙があった。
 暗号で 誘拐・監禁先が書かれていた。

暗号はいろいろあるが、今回は、わかりやすい。

「能登半島殺人事件」では
 縦書きの7行の文章の 一番上の文字を 順番に読むもの。

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俳句で暗号

俳句の「5-7-5」の頭の文字に メッセージを埋め込むのはどうでしょうか?

西村京太郎さんの小説にありました。
-◆-
俳句が2つ投稿されました。
でも、投稿した人は川でおぼれて死にました。
娘さんがその俳句を見て、おかしいなと思い、謎解きをします。
-◆-
父親は命の危険を感じたのですが、手紙などを残せないので俳句を残しました。
それが、暗号だったというお話です。