再録  読書 あれこれ
「憎悪の依頼」松本清張 新潮文庫
『文字のない初登攀』

この作品はちょっと「こわい」。
もし、周りの人から「悪意」で排斥されたら・・・

どうやって、自分を守れば良いのか。
怖いですね。

単独で初登攀をした。カメラを持っていなかった。
しかも、証人の名前を明かすことができない。
ということで、この主人公は山岳界から去ることになります。
う~ん、こんなこと 本当にあったのかなあ・・・。
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池波正太郎 傑作歴史短編集 「霧に消えた影」 PHP文庫

ISBN4-569-56441-0
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 「戦国無頼-真田ゲリラ隊」
 ゲリラ隊という名前がおかしい。昔なら「忍者」とか「十勇士」 とか言うのだろうが、今では「ゲリラ」。
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 「一代の光栄-明智光秀」
 夢魔の十五日間。
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 短編ですから、すぐ読めます。
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「新 鬼平犯科帳 炎の色」池波正太郎
文芸春秋 ISBN4-16-309620-5
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 「隠し子」
  鬼平(長谷川平蔵)さんに妹がいました。
  30歳だそうです。

  この妹さん、ずっと別に暮らしていました。
  さて、きょうだいのなのりをあげるのでしょうか?

短編ですから、是非、お読みください。
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木枯らし紋次郎(十五)さらば峠の紋次郎 笹沢左保 
光文社

「夜桜に背を向けた」
舞台は甲州街道の笹子峠(甲府、笛吹川のあたり)。
笹子峠は雨が降ると大変歩きにくいところ。

地図を見ながら、この「夜桜に背を向けた」を読むと、紋次郎が体力、気力で「スーパー・ヒーロー」だとわかりますね。

雨の夜に、当然、明かり無しで、笹子峠を越えるなんて、今の人は(ハイカーでも)しないのでは?

お話は(小説は)展開が速く、登場人物も少なく、大変わかりやすいです。