乱灯江戸影絵 上・下 松本清張 角川文庫
(上)p.118
吉宗 「そのほう、何か遊芸ごとを身につけているか?」
庭番 「されば、謡曲を少々」
   「そんなものではない。もっと町人百姓のやるやつだ。・(略)・・」

このやり取りで一人のお庭番が命を落とすことになります。

江戸時代の「侍ひとりの命」はずいぶん軽いものと思いました。